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28日の講演会に向けて準備を進める「Day’s eye」のメンバー=2024年7月21日、東京都中野区、本多由佳撮影

 中高生らが性的少数者について考えるきっかけをつくろうと、東京都中野区を拠点に活動する団体「Day’s(デイズ) eye(アイ)」が28日、同区内で講演会を開く。団体の活動は高校生が主体で、代表の加藤純さん(2年)は、「性的少数者が抱える問題は見えづらいけれど、当事者が何を思い、困っているかを知ってほしい。中高生たちには、大人になったときに自分たちにできることは何か、を考えるきっかけにしてもらえたら」と呼びかけている。

 デイズアイは、「世の中で起こっている様々な問題に対して共に考えていく」がコンセプト。ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエル軍によるガザ攻撃の報道を目の当たりにし、社会問題に対して中高生にできることを考えたいと思った加藤さんが発案者となり、昨年12月から活動を始めた。講演会は、戦場ジャーナリストの志葉玲さんを招いた今年2月に続き、2度目の開催となる。

 現在は区内外に住む高校生6人を中心に活動する。学校は別々で、部活動と掛け持ちするメンバーも多いが、1~2週間に1度、区内の拠点に集まって準備を進めてきた。「自分たちの関心のある問題」を題材に、意見を出し合って講演会のテーマを決め、「多様な性の研修講師」として教育現場などで活動する進藤夏葉さんに講師を依頼した。

 28日午後2時から、区東部区民活動センター。資料代は大人500円、高校生以下は無料。進藤さんの講演後、中高生は進藤さんとの座談会にも参加できる。当日受付制だが、事前予約も可能。デイズアイは中高生のメンバーも募集しており、予約やグループに関する問い合わせはメール([email protected]メールする)で。(本多由佳)

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